先が見えないこれからの時代を生き抜くためには、「非認知能力」を伸ばす子育てが重要だと言われています。
昨今メディアでも大きな注目を集めているため、聞いたことがある方も多いかもしれません。
とはいっても、
- 非認知能力ってつまり何?
- 非認知能力を育てると本当にいいことがあるの?
- 非認知能力を育てるために0歳から取り組んだほうがいいことってある?
という疑問を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、非認知能力が重要な理由と非認知能力を伸ばすために0歳からできる働きかけについて解説していきます!
「非認知能力」とは?分かりやすく解説
人間の能力は、「認知的能力」と「非認知能力」の2つに分けることができます。
「認知的能力」とは、読み・書き・計算などの点数などで数値化できる知的能力のことです。
一方「非認知能力」とは、数値化しにくい能力のこと。
具体的には、やり抜く力やコミュニケーション能力といった力になります。
成果はすぐにではなくあとになって出てくることから、「あと伸びする力」とも言われています。
非認知能力を伸ばす子育てが重要な理由
なぜ現代の子育てで非認知能力が重要と言われているのでしょうか。
主な理由を3つご紹介します。
- これまでの暗記型の知識があまり生きてこなくなったから
- 早期教育は追いつかれることが多いから
- 非認知能力を伸ばす機会が減っているから
これまでの暗記型の知識があまり生きてこなくなるから
目まぐるしく変わる世の中で、働き方も大きく変化しています。
10年後20年後には、今ある職業が消えて予想もできない仕事が創られている可能性も。
そんな現代の子育てでは、暗記型の知識を教えるよりもあと伸びする力を育むことが大切です。
早期教育は追いつかれることが多いから
「ペリー就学前プロジェクト」と言われる研究をご存じでしょうか。
1960年代のアメリカで58世帯の幼児に対して実施された研究で、40年にわたって追跡調査が行われました。
この研究から、教科の早期教育を行っても小学校低学年の時点で追いつかれることが多いということが明らかになりました。
一方、非認知能力は長期的に持続し将来の成功に繋がっていることがわかっています。
非認知能力を伸ばす機会が減っているから
現代では、非認知能力を育む機会が様々な場面で減ってきています。
- 山や川で遊ぶといった自然体験の機会が減っている
- スマホなどの普及で外遊びが減っている
- 親戚付き合いやご近所付き合いがなくなり親以外の大人との交流が減っている
非認知能力を育むために0歳から取り組みたいこと
それでは、非認知能力を育むためには具体的にどんな取り組みをすればいいのでしょうか。
0歳から意識したい2つのポイントをまとめました。
- アタッチメント(愛着)を形成する
- 夢中になって遊ぶ
アタッチメント(愛着)を形成する
アタッチメント(愛着)とは、母子の心理的な結びつきのことです。
母親から愛され、無条件に受け入れられるという経験を赤ちゃん時代から得ることでアタッチメントを形成していきます。
具体的には、
- たくさんスキンシップをする
- 泣いているときにミルクやおむつ替えの欲求を満たす
- 「大好きだよ」と伝える
- 転んだ時に「痛かったね」と共感する
といった行動で信頼関係を築くことができます。
夢中になって遊ぶ
非認知能力は教えて身につくものではなく、主体的に行動することで育まれていきます。
その為に大切なのが、夢中になって遊ぶこと。
どんな遊びでもいいのですが、具体的には以下のような遊びがあります。
- いないいないばあ
- 絵本を読む
- 散歩へ出かける
- 箱や棚からモノを出したり入れたりする
- 横になっているパパやママによじ登る
- パパやママの動きをまねっこする
そんなことでいいの?それならうちの子もやってる!と思われた方も多いのではないでしょうか。
いたずらに見えるようなことでも子どもにとっては探索活動。
つい手や口を出したくなりますが、自由に遊ばせてあげることで非認知能力が育まれていきます。
子どもが好きに動けるように安全な環境を作ってあげましょう。
親子で楽しく非認知能力を育もう
ここまで非認知能力を育むために0歳からできる取り組みを紹介してきました。
非認知能力を育むために親ができるのは、子どもにたっぷりの愛情を伝え、夢中になって遊ぶ姿を見守ること。
親子で楽しく過ごすことで、自然と非認知能力も育っているんですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでも皆様のお役に立てると幸いです。
コメント