この記事では、育児書50冊以上を読んできたママが『3000万語の格差』を読んだ感想を綴っています。
本書について簡単に紹介すると、3歳までに聞く言葉の数と質で子どもの将来の能力が決まるよ!という内容の本です。
子育て方針は家庭によって違えど、本書には乳幼児の育児にかかわるすべての人に知っておいてもらいたい内容が書かれています。
私は子どもが1歳になってから読みましたが、妊娠中に読んでおけばよかったと感じました。
本書の内容に興味がある方はぜひ最後までお付き合いください。
本書の情報
タイトル
3000万語の格差 ――赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ
著者
ダナ・サスキンド
小児外科教授、小児人工内耳移植プログラム・ディレクター
発売日
2018年5月15日
子どもの対象年齢
0~3歳
ジャンル
ことば
本書の内容
目次
第1章 つながり ――小児人工内耳外科医が社会科学者になったわけ
第2章 ハートとリズリー ――保護者の話し言葉をめぐる先駆者
第3章 脳の可塑性 ――脳科学革命の波に乗る
第4章 保護者が話す言葉、そのパワー ――言葉から始めて、人生全体の見通しへ
第5章 3つのT ――脳が十分に発達するための基礎を用意する
第6章 社会に及ぼす影響 ――脳の可塑性の科学は私たちをどこへ導くのか
第7章 「3000万語」を伝え、広げていく ――次のステップ
3歳までの言語環境が脳の発達を決める
「3000万語の格差」研究では、”子どもが最終的に身につける学ぶ能力は、生後数年間に聞いた言葉の量に比例する”ことが明らかになっています。
持って生まれた可能性を最大限に発揮するためには、脳が急速に発達している3歳までの言語環境が重要です。
豊かな言語環境をつくる具体的な方法 3つのT+1T
チューン・イン 注意とからだを子どもに向ける
チューン・インとは、子どもがしていることに注意を向けることです。
「3つのT」の基礎となり、チューン・インしていなければ後の2つを実践しても意味がありません。
具体的には3つのプロセスで行います。
1.観察 (赤ちゃんが泣いている)
2.解釈 (お腹がすいているのかな?退屈しているのかな?)
3.行動 (ミルクをあげる、あやす)
トーク・モア 子どもとたくさん話す
トーク・モアは単語の数を増やすだけでなく、どんな単語を使うのか、どのように話すのかが重要です。
以下のような声かけの方法を知っておくと、自然と多様な言葉をかけることができるようになります。
テイク・ターンズ 子どもと交互に対話する
テイク・ターンズは、子どもとやりとりをすることです。
脳の発達のためには「3つのT」の中でも最も重要です。
具体的には以下のような手順で行います。
1.子どもが集中しているものやことに保護者がチューン・インする
2.それについてトーク・モアする
3.子どもが反応するまで待つ
反応が遅いとついつい言葉を先取りしそうになりますが、ここで「待つ」ことが鍵になります。
そしてもう一つポイントとなるのが、「開かれた質問」をすることです。
△「何?」
〇「どうやって?」「なぜ?」
「どうする」や「なぜ」を使えば、子どもはたくさんの単語や考えを答えることができます。
ターン・オフ スマホのスイッチを切る
ターン・オフとは、スマートフォンなどのデジタル機器のスイッチを切ることです。
画面に集中していると、子どもに注意を向けることができません。
その他印象に残った内容
感想
いい内容だけど文章が読みづらい
本書は、家庭による言語格差を埋めるための「3000万語イニシアティブ」プログラムの解説書です。
その為、「我が子に何ができるのか知りたい」という目的で読む場合は文章が長く感じるかもしれません。
翻訳の問題か、文中のジョークなども分かりづらかったです。
時間がないパパ・ママへ。第5章だけでも読んでみて!
「子どもの脳を育てるために何ができるのか知りたいけど本を読む時間がとれない」という方も、ぜひ第5章だけでも読んでみてください。
3つのTの具体的な手法は第5章でまとめてが解説されているのでこの章を読むだけで子育てに活かすことができますよ!
もちろん他の章も面白いので興味が沸いたら読んでみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になると幸いです。
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