モンテッソーリ教育といえば教具のイメージが強いですよね。
でも、実際の子育てでは教具を使っている時間よりも日常生活を送ったり親や友達と接したりしている時間の方が長いはず。
とお悩みの方におすすめしたい本が、『モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』です。
本書を読めば、モンテッソーリ教育を日々の子育ての中にどう落とし込めばいいのかが分かります。
この記事では、育児書50冊以上を読んできたママが本書を読んで感じたことを綴っています。
ぜひ最後までお付き合いください。
本書の概要
タイトル
モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て
著者
モンテッソーリ教師あきえ
元保育士、2児の母
発売日
2021年1月24日
子どもの対象年齢
0~6歳
ジャンル
モンテッソーリ教育
子どもはみんな「自ら育つ力」を持っています。
子どもが自ら育っていくのをサポートするために、大人はどうかかわればいいのか。
本書は、子育ての「こんなときどうすればいいのか」という疑問にモンテッソーリ教育に沿って答えてくれる一冊です。
モンテッソーリ教育といえば「教具」のイメージが強いですが、本書では具体的な教具はほとんど登場しません。
その分、子どもへのかかわり方に特化した本になっています。
本書の内容
目次
第1章 0-6歳の子育てに「信じる」ことが大切な理由
第2章 イライラ&焦る! 育児でよくある悩みとその対応
第3章 日常生活の「できる」が増える親のかかわり方
第4章 人との関係や言葉遣いで気になること
第5章 その子の「育ちを助ける」子育てを
印象に残った内容3つを紹介
子どもを尊重して信じることで「生きる力」を育む
モンテッソーリ教育では、子どもを一人の人間として尊重し対等に捉えています。
大人の役割は、「子どもを育てる」ことではなく、「子どもが自ら発達していくのを手伝う」こと。
それにより、子どもは様々な物事に能動的にかかわることができ、有能感、自己選択する力、主体性、粘り強さといった「生きる力」が育まれていきます。
子どもの発達のゴールは「じりつ」
子どもの発達のゴールは、2種類の「じりつ」です。
・「自立」……自分のことが自分でできるようになること
・「自律」……自分で自分を律することができるようになること
また、乳幼児期の子どもには常に願っていることがあります。
・0~3歳 「自分が自分になるのを手伝ってね」
・3~6歳 「一人でするのを手伝ってね」
子どもはどんなときでも「じりつ」に向かい進んでいきたいと願っています。
この願いが叶うようにサポートしていくことが子育ての基本です。
子どもは「自ら育つ力」を持っている
「自ら育つ力」には2種類あり、それぞれ発揮される時期が決まっています。
・「吸収する力」……周囲の情報を自分の中に取り込む力
・「敏感期のエネルギー」……複数の特定の能力を獲得するために期間限定で表れる
「吸収する力」は乳幼児期を通して常に稼働している力ですが、前半と後半で「吸収」の仕方が変わります。
0~3歳は「無意識」に、3~6歳になると「意識的に」吸収することができるようになります。
子どものは良いことも悪いこともなんでも吸収していきます。
そして、「吸収する力」で一度吸収した情報は外へ出ていきません。
だからこそこの時期は特に大人のかかわり方が大切なんですね。
実践したいポイントと気づき
イヤイヤ期のかかわり方
①事前アナウンスで区切りを知らせる
②次の楽しみを伝える
③協力を求め、お願いする
④思いを受け止める
⑤善悪の線引きをはっきりと示す
⑥そして、待つ
我が家では「乳幼児期はできるだけ好きなようにさせてあげたい」という方針で子育てをしています。
とはいえ、やってはいけないことがあるのも事実。どこまで許してもいいんだろう?と悩んで曖昧な対応になってしまうことも……
そんな中、本書で「線引きははっきり示しましょう」というアドバイスを読んで、「大人が線引きしてあげないといけないんだ」「線引きを決めるのは自分なんだ」と腹落ちしました。
気になる他の内容は?
どれも子育て中なら一度はぶつかる問題ばかり。
どの悩みにも具体的な解決策が提示されています。
子育てのマインドが変わる本
本書は、具体的な子育ての悩みに答えながら子どもを信じて見守ることが大切というマインドを持たせてくれる本です。
そのマインドを持つだけで、子どもへのかかわり方も自ずと変わってくるように感じます。
乳幼児を子育て中のすべてのパパ・ママに役立つ内容ばかりですので、ぜひ一度読んでみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てると幸いです。
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